京都でお仏壇の購入を考えているなら

墓離れが著しい今、同じように仏壇離れもしている傾向があります。ここでは現在京都にてお仏壇購入を悩んでいる人に向けて、その歴史や役割、意味などについて紹介いたします。

お仏壇における歴史

お仏壇は日本だけのものではなく、もともとインドや中国にあったものです。そしてそれは飛鳥時代に日本に伝来されたとされており、上流階級の人間が所有していたとされています。諸国の家ごとに仏舎を設けて、礼拝供養をするという目的で設置されたこれは次第に庶民にも浸透していき、そして現代では多くの家庭にお仏壇が設置されています。この時はまだお仏壇は現在のように故人と結びつくようなものではなく、その認識が強くなったのは江戸時代からです。
江戸時代の檀家制によるもので、いまではご先祖様や故人様に結びつくものとなっています。そのためもともとはお墓関連とは関係ないものであり礼拝供養の場……つまり自宅に設置できる小さな寺院という見方なのです。寺院は現代ではご供養の場としての意味合いが強いので、現代ではご先祖様、故人様に手をあわせる、語りかける場として見て問題ないです。

お仏壇を置く意味

お仏壇を置くかどうか悩んでいる、という人の多くが意味を知らないから、とされています。なんとなくイメージでご先祖様や故人様に手をあわせる場所、というのは浸透していますが、お墓や納骨堂がある中で、どうしてお仏壇を置かなければならないのか?と考える人は少なくないです。実際お仏壇を購入となると、まとまった費用が必要なので、悩んでいる人は少なくないです。お仏壇を置く意味は見えないものを敬うための場所を作る、ご先祖様と繋がる、精神的な安心感のためとされています。これらは特に現代社会において大事な役割を果たしており、今は地元を離れて暮らしている人が多いです。核家族化が進んで、よりご先祖様との繋がりは希薄になりつつあります。

そんな中でご先祖様と繋がれる場所を家の中に置くというのはとてもいいこと、もしなかなかお墓に足を運べなくても家の中で手をあわせて、対話ができるのです。目に見えないものではありますが、実際自分はご先祖様無しでは存在しないもの、その感謝や敬いをあらわす聖域としてお仏壇は役割を果たしています。また不思議とお仏壇の前で手を合わせると安心感が生まれます。不安が多く、虚無感がある現代において、心のよりどころとしてもお仏壇は機能しているかもしれないです。設置義務はないので、最終的にお仏壇の購入を決めるのはそのご家族ですが、こうした意味合いや役割を知っておくことで、購入の検討の材料になるかもしれないです。

増えているお仏壇の種類

お仏壇といえば大きな祭壇のようなイメージですが、今は生活様式の変化とともに色々なお仏壇が販売されています。まずは伝統型、これは従来からあるお仏壇のタイプで、そして誰しもイメージとして強い形のものです。和室にマッチする種類のお仏壇ですが、これは少々洋間にはミスマッチとされています。そして現代の住宅には和室がない場合もあり、その場合はこのお仏壇はインテリアにあいづらいです。しかし洋間にあわせた種類のお仏壇もあるので安心して購入を検討できます。それが家具調仏壇で、これは洋室のタンスのような見た目のお仏壇です。モダン型仏壇などの名称もついており、見てみるとたくさんの種類が見られます。そしてこれら以外にもたくさんのお仏壇が販売されており、種類もサイズも豊富です。家に置くものなので、しっかりインテリアにマッチするように工夫されて作られているお仏壇、ぜひ一度展示などを見るのがおすすめです。

狭い家にも設置できる

お仏壇は大きなものなので、設置したくてもスペースが足りない、という人は少なくないです。特に部屋数が限られているマンションなどは、戸建てに比べてやはりお仏壇の設置がしにくいです。以前は固定の形式と大きさしか販売されていなかったお仏壇ではありますが、現在は生活様式にあわせて進化しています。そしてその結果できたのがミニ仏壇で、これは省スペースでコンパクト、そしてお値段も安くておすすめです。小さな棚のようなものもあれば、リビングのチェストの上に設置できるようなコンパクトなものもあるので、あまりに大きなもの設置できない、という人は選択肢としてこれらを選ぶのがおすすめです。

ミニサイズだからといって祀るのに不足しているなどということは一切なく、設置すればお仏壇はその役割を果たしてくれます。大きなサイズは難しいけれど、ミニサイズなら設置してみたい!と考えるのであれば、ぜひそういったタイプのものを見ていくのがおすすめです。現代住宅にマッチするデザインのものが多く見られ、インテリアに溶け込みつつ、お祈りや給仕がしやすい、そんなお仏壇はたくさん用意されています。

お仏壇を設置する場所

細かいこだわりはあまり考えず、一番大事なのは祀る心です。しかし、お仏壇の設置位置にも良いとされる場所があるので、知っておくことでいざお仏壇を置くときの参考にできるかもしれないです。劣化にも関わってきますので、環境にはできるだけ配慮していきたいところです。まずは落ち着いて礼拝できる場所、人の出入りで騒がしくならないところがいいとされています。しかし近年は、マンションに住んでいる人も多く、部屋数が足りない場合は特に気にしなくて問題ないです。そして、日常空間とかけはなれていない場所が大事、毎日の礼拝や給仕をしやすい場所がおすすめです。

祀る心を大事にするのがおすすめなので、リビングなど人の出入りが激しい部分であっても、礼拝がしやすい方を優先するほうがいいかもしれないです。また環境についてですが、風通しがよく湿気は少ない場所がおすすめです。この2つはお仏壇の劣化にもかかわってくるので、しっかり考慮していきたいところです。またお仏壇の方向ですがこれらは諸説あるとされています。南面北座説、西方浄土説、本山説などがありますが、方向の善し悪しよりもまずお祀りが大事なので、あまり捉われすぎなくてもいいとされています。あくまで参考として、取り入れるといいかもしれないです。

京都でお仏壇購入を考えているなら

京都にはたくさんの展示をしつつ、お仏壇に関して豊富な知識をもっている販売員が在籍している、そんなお仏壇の販売店があります。いまお仏壇購入に悩んでいる人はぜひ一度足を運び、話を聞いてみると今現在のお悩みが解決するかもしれないです。形式にそえるかどうかがわからない、という時にお仏壇の設置への躊躇がうまれやすいです。また、立派なお仏壇を購入する場合、100万円前後の高額な予算が必要です。しかしまとまった金額も、広めのスペースも用意しなくてもお仏壇は設置可能、もちろんその種類で気持ちが薄れるということはないです。設置をすることに意義があり、そして祀る心があれば十分にお仏壇としての役割は果たしています。

あまり難しく考えずに、ご供養の気持ちやご先祖様を身近に感じて敬いたい、というきっかけで購入を検討するのがおすすめです。もちろん専門的な知識がなくても購入可能、販売員に相談しつつ、自分に一番マッチしているお仏壇を案内してもらえます。家に置く小さな寺院であるお仏壇、毎日ご先祖様に手を合わせ、家族の無病息災を祈る、そんな聖域となります。